おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
ムンプスウイルスの感染によって起こる病気で、耳の下にある唾液腺(耳下腺)が腫れることが特徴です。1~2週間で自然に良くなることが多いですが、合併症として無菌性髄膜炎、難聴、思春期以降の男性では精巣炎などが起こることがあり、特に難聴は予防接種で防ぎたい合併症の一つです。
症状と経過
最初の症状は、耳の下の腫れと痛みです。「物を噛むと痛い」「酸っぱいものを見ただけで痛む」といった訴えがよくあります。発熱は約半数で見られ、出ても37~38℃台程度のことが多いです。2~3日で解熱し、耳下腺の腫れ・痛みも3~7日で治まっていきます。
合併症に注意が必要なのは、難聴と、思春期以降の男性で精巣炎です。難聴はおたふくかぜが改善しても回復しないことがあります。精巣炎は高熱と陰嚢部の痛み・腫れをきたし、不妊症の原因になる可能性があります。これらの合併症を起こさぬよう、小児期にワクチンで予防しておくことが望ましいです。
一度おたふくかぜにかかると通常は二度と罹りません。
潜伏期間
2~3週間程度(平均18日)。
治療法
根本的な治療薬はありません。治療は対症療法となり、痛みや発熱に応じて症状を和らげます。
入浴
可能です。
運動
可能です。
食事
すっぱいものは唾液の分泌を促し痛みが増すので避けましょう。あまり噛まなくても食べられるものがおすすめです。
再受診の目安
頭痛が強く、ぐったりしてしまうとき
精巣(もしくはお腹)を痛がるとき
予防法
最も有効な予防策はワクチン接種です。おたふくかぜワクチン(ムンプスワクチン)は通常1歳と就学前の2回接種機会があり、2回接種するとより確実な免疫がつくとされています。予防接種により発症をかなり防げるほか、仮にかかっても症状が軽減し、難聴などの重い合併症も予防できます。
日常の予防としては、手洗い、マスク着用が有効です。
登園・登校の目安
耳の下の腫れがなくなったら登園・登校が可能です。
