インフルエンザ
通常のかぜより高熱や全身症状が強く出ることが特徴のウイルス感染症です。治療は対症療法が基本ですが、基礎疾患がある方は抗ウイルス薬を処方することもあります。ワクチンによる予防が何より大事です。
概要
毎年冬に流行し、いわゆる「季節性インフルエンザ」は高熱や全身症状が強く出ることが特徴で、通常のかぜ(急性上気道炎)より重い症状を呈します。
一般的には抗原検査で診断を確定しますが、発熱からある程度時間が経過していないと意味のある検査ができません。
検査を意識した受診の場合は、発熱から少なくとも12時間以上経過してからが良いでしょう。
症状と経過
突然の高熱と全身倦怠感から始まります。同時に頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の痛みや強いだるさが出現し、少し遅れて咳、喉の痛み、鼻水といった呼吸器症状が現れます。嘔吐や下痢など消化器症状を伴うこともあります。
発熱は3~5日程度、咳や鼻水は1週間~10日程度続くことが多いですが、さらに長引くこともあります。
注意すべき経過として、小児では異常行動(高熱時に急に走り出す、意味のないことを喋る、興奮するなど)が起こることがあり、発熱中のお子さんからは目を離さないようにする必要があります。
まれに脳炎・脳症が起こり、けいれんや意識障害が現れることがあります。呼吸が苦しそう、ぐったりして反応が鈍い、けいれんを起こすなどの症状が見られたら、すぐに医療機関を受診してください。
潜伏期間
1~3日程度。
治療法
インフルエンザの治療は、対症療法が基本ですが、発症早期(症状が出てから48時間以内)であれば抗インフルエンザ薬を使用することがあります。発症から2日以内に内服すると熱が下がるまでの期間が少し短縮します。ただし、必ずしも服用が必要なわけではなく、症状や持病の有無などを踏まえ医師が判断します。
再受診の目安
意識がおかしいと感じる時(緊急で受診してください!)
5日以上発熱が続く時
強くぐったりする時
水分すら摂取できない状態が続く時
入浴
制限はありません。
運動
制限はありません。
食事
水分の摂取ができていれば、無理をして食べさせる必要はありません。
解熱鎮痛薬で苦痛を取り除いている間に与えましょう。
予防法
予防接種(インフルエンザワクチン)が最も有効な予防策です。
2024年から経鼻のワクチンの接種が可能になったため、痛みなく接種ができるようになりました。
日常生活において、手洗い・アルコール消毒・マスクなども有効です。
登園・登校の目安
◯乳幼児の場合
発熱の翌日から5日経過かつ解熱後3日経過していること
◯小学生以上の場合
発熱の翌日から5日経過かつ解熱後2日経過していること
