舌下免疫療法
舌下免疫療法について
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り入れることで体を慣れさせ、症状を和らげていく治療法です。現在はスギとダニのアレルギーに対して治療が可能です。舌の下に薬を毎日投与し、数年かけて体質の改善を目指します。効果を得るには継続が必要なため、根気強く治療を続けることが大切です。
治療の対象となる方
当院での適応については以下の通りです。
| 適応疾患 | スギ花粉症、ダニアレルギーによる鼻炎・結膜炎、気管支喘息 |
|---|---|
| 当院の対象年齢 | 小学生以上の方を対象に治療を行っています |
期待される治療効果
舌下免疫療法は、継続することで体質そのものを改善する効果が期待されています。一般的な効果の目安は以下の通りです。
- 症状の完全消失または大幅な改善:全体の約40~50%
- ある程度の改善:約30~40%
- 効果がみられない(無効):約10~20%
多くの方は半年ほどで症状の改善が見られ始めますが、1年続けても効果が見られない場合は、治療の中止も検討します。
効果を持続させるためには3年間(推奨は5年間)の継続内服が必要です。
副作用と初期の注意点
治療初期には、口の中や喉、耳のかゆみ、違和感などの症状が半数以上の方に見られますが、通常は服用を続けることで自然に落ち着いていきます。
ごくまれにアナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が起こる可能性があるため、治療開始時はクリニック内で1時間ほど経過観察を行います。
内服方法と決まりごと
舌下免疫療法は、ご自宅で毎日服用する治療です。以下の手順で服用します。
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舌の下に保持
錠剤を舌の下に置き、1分間そのまま保持してください。 -
飲み込み
1分経過した後に飲み込みます。 -
飲食の制限
服用後5分間は飲食を制限してください。 -
運動の制限
服用後2時間は激しい運動を避けて過ごしてください。
受診から治療開始までの流れ
当院では、以下のステップで安全に治療を開始いたします。
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事前相談・診察
はじめに診察を行い、以下の治療の適応があるかを確認します。
☐春になるとくしゃみ・鼻水・眼の痒みがひどい(スギの場合)
☐1年中くしゃみ・鼻水・眼の痒みがある/気管支喘息を有する(ダニの場合)
☐血液検査でスギまたはダニの数値の上昇がある
※過去に実施した記録がある場合はお持ちください。
開始が決まったら、2週連続で来院できる曜日を確認し、具体的なスケジュールを決定します。
(最初の薬は1週間分にする決まりがあるため、2週連続である必要があります) -
初回服用(導入日)
当日、体調に問題がないことを確認したうえで、診察室にて最初の薬を服用します。服用後は30分間の院内待機をしていただき、経過を観察します。問題がなければ1週間分の薬を処方します(2026/7より30分間に変更しました)。 -
増量日(1週間後)
ちょうど1週間後の受診で薬の量を増やします。再度診察室で服用し、30分間の経過観察を行います。これ以降は月1回の定期通院へと移行します。
現在の予約状況と新規受付
治療をご希望の方は、以下の状況をご確認のうえお気軽にご相談ください。
- スギ花粉症の治療:限定的ではありますが、少数の方の治療を再開しました(2026年7月18日時点)。
- ダニアレルギーの治療:随時、実施が可能です。
スギの舌下免疫療法については、薬の供給状況により再度制限がかかる可能性あります。最新情報は当院ホームページなどで随時お知らせいたします。
おとなの方の舌下免疫療法
お子さんが当院で舌下免疫療法を実施中/同時に実施する方に限り、おとなの方も舌下免疫療法を実施できるようにしました。
お子さん同様、実施前に事前相談・診察が必要になりますので上述の内容を参照ください。
ただし、以下の方は舌下免疫療法を開始できませんのでご留意ください。
- 妊娠中である。
(※舌下免疫療法を開始後2か月以上経過していれば問題ありません) - アナフィラキシーを起こしたことがある。
- 半年以内に喘息発作を起こした。
- うつ病・高血圧に対して治療を受けている。
- 重い基礎疾患がある(がん、自己免疫性疾患、ステロイドの内服を必要とする状態など)。
